Mime-Rord part2
のんびり歩こう べつに急ぐ道じゃあなし 誰に頼まれたわけでもなし
ただ歩きたくて歩いているだけなのだから
どこに向かう道なのか どこまで続く道なのか そんなことはどうでもいいよね
だってこの道を歩いていると 心が弾み 生きていることが嬉しくなるんだから
■「MIME Rord part2」への想い
私はマイムを演じるているときが何よりも楽しく幸せ。
どんなに心が重くても、少しぐらい身体の調子が悪くても、舞台に立ち作品を演じているといつの間にか身も心も軽やかになっている。
いつまでも自分が生み出し育ててきた作品達を演じていたい、そう思っていましたが、なんとこの2月で74歳となります。
いつ終幕になるか分からない人生、ならば動けるうちにあちこちと気軽に出向き、身近にマイムを楽しんで頂けるような公演をしよう。
そう思い立ち企画した「MIME Rord part2」です。
40年近く前、マイムを始めて8年くらい経った頃でした。
マイムで生きていこうと思いを固め、仲間と原宿の小さなカフェレストランで始めた月一度の定期公演「まいむろーど」。
隔月に必ず新作を一本以上作る、そして翌月は同じ作品を再演する。それが決まりで、2年以上続けました。
その間に私のライフワーク「幻の蝶」の諸作品が生まれたのです。
其れが実質的な私のマイムの旅の始まりでした。3年くらい続けたこの試みも、仲間達はそれぞれの道に進み自然消滅。
私も自分の作品を定期的に演じたり、「幻の蝶」を能舞台で演じたり、創作面で演じる「KAMEN」などの新しい試みに挑戦したり。
試行錯誤を繰り返しながら、自分なりのマイムの道を歩んできました。
数年前にその『幻の蝶』や『KAMEN』の舞台も、この先80歳まで年に一度ずつ演じたとしてもそれぞれあと十回も出来ない。
大好きなパントマイムをそれしか演じることが出来ないのだと思うと無性に寂しくなり、ならば、舞台を増やそう、解決方はすごく単純です。
そこであちこちに声を掛け、私の第二の「MimeRord」の始まりとなったのです。
数年前に第一回目を飯能「なみやなぎスタジオ」、二回目は大阪池田市の『○塾』、三回目の舞台が水戸『アスパイヤ』、翌年は4回目を大阪の八尾で、そして5回目が長野市松代の舞台でした。そのあとは青梅、山口、再び大阪の池田、徳島と続き、三年目は4月に瀬戸で10回目、八戸で11回目の公演を行いました。
これから先、身体が動く限りパントマイムを演じることを楽しんでいきたいと思います。
どのようなスペースでもパントマイムは出来ます。
お寺でも画廊でもお蔵でも喫茶店でも…
ただ、音楽とは違ってできることなら頭の先から足の先まで観ていただける空間が欲しいのです。
皆さんのお近くにこんな場所があるよ、ここで見たい、そんな空間がありましたら是非教えてください。
私の大好きなパントマイムを、パントマイムの豊かな世界を、一人でも多くに方にお伝えしたいのです。
さて、今年決まっている公演は
2021年1月25日
注:2017年に書いたものを可否と訂正しました。