新聞紹介記事・劇評



名古屋公演劇評

中日新聞
安住恭子の「舞台プリズム」


日本では初めて劇評を書いていただいた。
海外では何度かあったのだが、日本では劇評家が日本人のパントマイムを見に来てくれることはまずない。

パントマイムが舞台表現として認められていないのだろう。
どうしても大道芸、物まね芸といった「芸」としての部分で受け止められているのだと思う。

以前福岡での公演を樋口伸子さんとおっしゃる詩人の方が、西日本新聞のご自分のコラムに取り上げてくださったことがある。
それが50年のマイム人生で最初で最後だった。

今回はその時以来の事である。
素直に嬉しい。
50年、マイム一本で生きてきたけれど、なぜこうも認めてもらえなのかと悔しくさえあったが、この安住さんの記事で救われた思いがする。
続けてきてよかった、いや続けてこなければなかったことなのです。
まだまだパントマイムはこれからです。



































博多公演、公演紹介記事

毎日新聞「日曜カルチャー」欄

とても丁寧に私の話を聴き、そして記事にしてくださった。
たぶん東京公演の案内記事は新聞社が取り上げてくれないだろうから、これをお読みください。

ここに書かれてある博多公演が、私の能舞台で演じることのきっかけになり、この舞台に立ったのならとその後熱田神宮でもやらせていただけ、また今やホームグランドのようにさせていただいている梅若能楽堂の舞台にも立てることが出来たのです。
6月24日、私の原点の舞台に33年ぶりに立ちました。

ところで恨みつらみを言うようだけれど、最近は東京では公演紹介記事さえ載せてもらえない。昔は幾たびかよい記事を載せてもらったのだけれど。

パントマイムが今よりももう少し注目され、また舞台公演も多かったのでしょうね。其れよりも東京は大きすぎ、情報も溢れんばかりにあるのでパントマイムの公演まで文化担当の方も目が届かないのでしょう。

新聞社に働きかけると、今は東京以外のほうがしっかり話を聴いてくれて、きっちりとした記事にしてくれます。
東京はコンタクトを取っても会って話を聴いてくれるまでいかない。
「ハイ解りました、ではまず資料をメールかファクスで送ってください」
で終わり、あとはなしのつぶて…

寂しいですねえ。
東京ではもうマイナーな文化は育たない。